【禁断の恋】赤い嘘【完】
「……っ……」


「痛いなら言えよ?」


「うん……大丈夫だよ。続けて?」


下半身が裂けてしまいそうな鋭い痛みに顔を歪ませながら、私は星矢の汗ばんでいる背中に腕を回した。


星矢と一つになれることをずっと望んでた。


心と体…そのどちらかだけではなく、星矢の全てが欲しかった。

「んっ……!」


そして、私達は一つに結ばれた。



「………大丈夫か?」



「うん………。ようやく一つになれたね?」



私がそう言うと、星矢は目を細め頷いた。
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