【禁断の恋】赤い嘘【完】
もう後には戻れない。


兄妹という一線を超えてしまったんだから。


「……んっ……あっ……」

痛みが甘い快感に変わっていった頃、星矢が限界を迎え私の体をギュッと抱きしめた。


そして耳元でそっと囁いた。


「姫華……愛してる……」


低くて擦れたその声に全身がブルッと震える。


「私も……愛してる…よ」

そして私が星矢を抱き締める腕に力を込めた瞬間、星矢は絶頂を迎え私達の甘い時間は終わった。
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