【禁断の恋】赤い嘘【完】
「ハァ……何で人生ってうまくいかないんだろ。
神様は意地悪だよ……」


校門を抜けトボトボと歩く。


いつもは学校を終え足取りは軽いはずなのに今日はいつになく重たい。


家に帰るのが怖い。


星矢と会うのが怖い。


星矢が血の繋がった兄妹と実感するのが怖い。


私は学校から家まで、本来15分程度の道程を30分以上かけて歩いた。
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