【禁断の恋】赤い嘘【完】

「……何で寝ちゃったんだろ」


星矢の温もりを感じられることのできる貴重な時間だったのに。


それを無駄にしてしまったのは他の誰でもない自分自身。


あの大きな腕に抱きしめてもらうことも、心地よい胸に顔を埋める事ができたのも今日が最後かもしれない。


私は星矢のいなくなった空虚な部屋の中で、一人床に座り込み膝を抱えうずくまった。
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