【禁断の恋】赤い嘘【完】
「……まさか……」
そこである事に気が付いた私の顔は一気に赤く染まった。
「姫華?どうしたの?」
「ううん……。何でもないよ」
平然を装うすればするほどボロがでる。
『姫華、起きろ!』
電気が復旧し星矢はすぐに私を起こしたのかと思っていた。
でも、電気の復旧した時間と星矢が私を起こした時間に差がある。
星矢に寝顔を見られた。
この時私はそんなことばかりを考えていた。
何故星矢が私を起こさなかったのか、そんな理由を考える余裕もなく……―――。