【禁断の恋】赤い嘘【完】
「ちょっと……星矢?」


食事途中にも関わらず、星矢は私をリビングのソファに押し倒した。


「……黙って」


私の上に馬乗りになり星矢は私の耳元にフゥっと息を吹きかける。


「やっ……――!」


耳をくすぐる生暖かい星矢の息。


香水の甘い匂いが体にまとわり付く。


「ちょっと………せい……や!」


キスの経験すらない私にとってこんな状況は初めてで。


私はただ星矢の下でビクビクと体を波打たせることしかできなかった。
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