【禁断の恋】赤い嘘【完】
二人の距離
夏休みが終わり9月に入ったものの、まだ外は蒸し暑く少し歩いただけでねっとりとした汗が体中にまとわり付く。
額に薄らとかいた汗をピンクのタオルで拭いながら教室に入ると、いつものように親友の席へと向かった。
「……おはよ」
「おはよ!あれ?姫華元気なくない?」
「そうかな?」
「……何かあったの?」
「ううん。なんか寝不足で頭痛くてさ」
親友である茜とは小学生からの付き合い。
単純計算すると、10年近くの仲だ。
でもそんな親友にさえ言えない禁断の秘密は、私をいつも苦しめる。
額に薄らとかいた汗をピンクのタオルで拭いながら教室に入ると、いつものように親友の席へと向かった。
「……おはよ」
「おはよ!あれ?姫華元気なくない?」
「そうかな?」
「……何かあったの?」
「ううん。なんか寝不足で頭痛くてさ」
親友である茜とは小学生からの付き合い。
単純計算すると、10年近くの仲だ。
でもそんな親友にさえ言えない禁断の秘密は、私をいつも苦しめる。