【禁断の恋】赤い嘘【完】

そしてすぐに私の腕と脚に付けられていたロープを取り、口に付けられていたガムテープを剥がした。


「大丈夫……か?」


「……うん」


「バカ。こんな時なのに強がるんじゃねぇよ」


星矢には何でもお見通しなんだね。


「……星矢……怖かった………怖かったよ……―――!!」


私は星矢の胸に顔を埋め、声をあげて泣いた。
< 77 / 175 >

この作品をシェア

pagetop