フタリの事情。
たかがメール一通、されどメール一通。
りぃがくれたものだから意味があって、こんなに嬉しいんだ。
――10分後。
一応、いつもより念入りに身だしなみを整えた俺。
玄関に向かう階段を降りたら、廊下でばったりアツ兄に会って、
「ああ、もう行くのか。
さっきのミツヤ、寝起きで言い方キツかったけどさ。
あれでもお前を応援してるだけだから」
「アツ兄さぁ、こういう時だけ急に兄貴顔になんの、ズルイっつの。
ミツヤのはいつもだし、ちゃんと分かってるよ。
それよりさ、さっきのミツヤが言ってた“誤解される”って……何?」
ずっと気になってたんだよな。
聞くと、アツ兄は「あーあ……」なんて呟いて、
「何で当の本人がこうなのかね?
お前以外は全員気付いてんだけどなぁ……
ある意味、二人が不憫だよ」
「ふ、不憫??二人って、俺とりぃのこと??
もったいぶってないで教えてよ」
「ほら、りいちゃん迎えに行くんだろ?
行ってらっしゃい、テツタ」
アツ兄の胡散臭い笑顔に、強引に見送られて。
結局、うやむやで、すっきりしない気分のまま、俺は玄関の扉を開けたんだけど。
誤解とか不憫とか。
一体、どういうことなんだよ~~!?
りぃがくれたものだから意味があって、こんなに嬉しいんだ。
――10分後。
一応、いつもより念入りに身だしなみを整えた俺。
玄関に向かう階段を降りたら、廊下でばったりアツ兄に会って、
「ああ、もう行くのか。
さっきのミツヤ、寝起きで言い方キツかったけどさ。
あれでもお前を応援してるだけだから」
「アツ兄さぁ、こういう時だけ急に兄貴顔になんの、ズルイっつの。
ミツヤのはいつもだし、ちゃんと分かってるよ。
それよりさ、さっきのミツヤが言ってた“誤解される”って……何?」
ずっと気になってたんだよな。
聞くと、アツ兄は「あーあ……」なんて呟いて、
「何で当の本人がこうなのかね?
お前以外は全員気付いてんだけどなぁ……
ある意味、二人が不憫だよ」
「ふ、不憫??二人って、俺とりぃのこと??
もったいぶってないで教えてよ」
「ほら、りいちゃん迎えに行くんだろ?
行ってらっしゃい、テツタ」
アツ兄の胡散臭い笑顔に、強引に見送られて。
結局、うやむやで、すっきりしない気分のまま、俺は玄関の扉を開けたんだけど。
誤解とか不憫とか。
一体、どういうことなんだよ~~!?