フタリの事情。
こういう時、しみじみ実感する。
俺、やっぱヘタレだよな、って。
なんで、会話一つ、上手くできないんだろ?
でも、脱ヘタレするって決めたから!
「りぃ、今日の部活さ、校内トレで多分早く終わるから」
「え?」
まだ朝も終わってないのに、放課後の話なんて気が早すぎるかもだけど。
もっかい、仕切り直しさせてよ。
チャンスちょうだい?
ホントはこんなん、めちゃくちゃハズイけど――
い、言っちまえ!
「放課後、いっ……一緒に帰って下さい」
だから、なんで敬語が飛び出るんだよぉ……
キンチョーしすぎだろ!
「てっちゃ……」
ほら、りぃがビックリしてるじゃん。
でも、
「……うん、こちらこそ。
一緒に帰って下さい」
冗談めかして言いながら、りぃは笑顔で頷いてくれたんだ。
俺、やっぱヘタレだよな、って。
なんで、会話一つ、上手くできないんだろ?
でも、脱ヘタレするって決めたから!
「りぃ、今日の部活さ、校内トレで多分早く終わるから」
「え?」
まだ朝も終わってないのに、放課後の話なんて気が早すぎるかもだけど。
もっかい、仕切り直しさせてよ。
チャンスちょうだい?
ホントはこんなん、めちゃくちゃハズイけど――
い、言っちまえ!
「放課後、いっ……一緒に帰って下さい」
だから、なんで敬語が飛び出るんだよぉ……
キンチョーしすぎだろ!
「てっちゃ……」
ほら、りぃがビックリしてるじゃん。
でも、
「……うん、こちらこそ。
一緒に帰って下さい」
冗談めかして言いながら、りぃは笑顔で頷いてくれたんだ。