キケンな恋はハチミツの香り
学校についたのはちょうど一時間目が終わった頃だった。
ラッキー♪
一時間目ってあたしの嫌いな数学だったんじゃん。
「つーきーしーまー」
「………げぇっ」
振り返ると担任の矢乃センがいた。
「お前また遅刻かぁ…」
呆れたような表情。
この顔見るの何回目だろ?
「そーですけど?」
このままいくと説教コース…
これは
早く逃げるべきっ!!
――と、そう思った時。
「矢乃先生、ちょっといいですか?」
ナイスタイミーング♪
あたしは矢乃センが話している隙に、逃げる様にして教室へ向かった。
「あぁ、はい、分かりました――
で、築島…
お前ちょっとは反省―…って築島!?!?
くそー、逃げられたかっ…」
矢乃センが悔しがってる顔が浮かんでちょっと笑えた。
「説教なんか聞いてらんないしっ♪」