キケンな恋はハチミツの香り
「いいの、早起きは諦めてるから」
だいたいあたしに遅刻するな、なんて無理に決まってる。
学校終わったら、すぐバイトだし……
寝るのはいつも深夜2時くらい。
こんなに頑張ってもギリギリの生活。
「今日もバイトなの?」
「今日は……
そー言えば休みだぁ♪」
「ならさ、放課後遊ばない?」
――…遊びたい、遊びたいけど、寝たいしなぁ。
「もちろん、タダでとは言わない」
さすが茉希、あたしの性格よく分かってるなぁ。
「何?なんか奢ってくれるの?」
――ここまではいつもと同じだった
けど、少しだけ違ったのは――……