歌姫


――

―――

「・・・お呼びですか、お母様」

セトリアは自分の母に呼び出され

驚いていたが

平常心をよそおった

「・・あなたはレイスの歌を、下手くそだと言ったそうですね」

セトリアの肩が跳ねる

「・・・レイスは、あなたに認めてもらうためにずっと練習していたのですよ」

王妃は静かに

しかし

怒りを込めて

セトリアに言う
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