【短編 時間を越えて】
医師の言葉に亨は頷き、医師の声に耳を傾けた。

「吉沢さん、あなたは長い間眠りについていたんです。
それはあなたが考えているより長い時間なんです。」

「…そうなんですか。それってどのくらい寝てたんですかね?」

医師は手元にある資料に目をやり、10秒ほどの沈黙のあと亨の目を見て答えた。

「200年です。」
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