【短編 時間を越えて】
医師はおもむろにカルテをめくりだした。
「えぇっと…。 あった。これだ。
吉沢さん。吉沢誠さん56歳。この方が身元引き受け人になっています。」
「吉沢ってことは、俺の子孫にあたるってことですよね?」
医師は亨の質問に頷いた。
「そうです。 あなたの孫の孫のさらに孫…にあたる方ですね。
当日はその方のお子さんがいらっしゃいます。」
亨は、ぽか〜んとした表情で聞いていた。
「そのお子さん、亨さんと同じくらいの歳のはずですよ。
確か亨さんは20歳でしたよね? 迎えにくる美樹さんも確か20歳のはずですよ。」
「美樹?」
「えぇっと…。 あった。これだ。
吉沢さん。吉沢誠さん56歳。この方が身元引き受け人になっています。」
「吉沢ってことは、俺の子孫にあたるってことですよね?」
医師は亨の質問に頷いた。
「そうです。 あなたの孫の孫のさらに孫…にあたる方ですね。
当日はその方のお子さんがいらっしゃいます。」
亨は、ぽか〜んとした表情で聞いていた。
「そのお子さん、亨さんと同じくらいの歳のはずですよ。
確か亨さんは20歳でしたよね? 迎えにくる美樹さんも確か20歳のはずですよ。」
「美樹?」