お家に帰ろう。
「心配するからいーよ。それより、湿布貼ってくれ!」

「はいはい。」



そーっと、湿布を貼りながら、

「彼女に来てもらえばイ〜か。…怪我してること忘れないよーにね。」

「ふふっ、痛ッ…ば〜か…笑わせんな。」

「ムリか。」

「悪化するよ。」

「彼女が激しくてって、言い訳にするとか?」

「んなこと言ったら殺される。」

「…どんな子?」

「え?」

「マサくん、凄く彼女のこと大切にしそうだよね?見掛けによらず熱い男だし。」

「おまえだって…良く気が利いて、いつも感心するよ。」

「!そっかなぁ?」

「あぁ。テツの彼女になれる女は、幸せ者だよ。」

「俺、今いるよ彼女。」

「明から聞いてる。」

「明も好きな奴がいるって。」

「…知ってる。」

「相手知ってんの?」

「ん…まぁ。」

「そーなんだぁ。ねぇ、どんな奴?」

「…明は心配ないよ。とにかく今は、遥だなぁ…どーなんだアイツ。」

「あー…」

「アイツは見る目がないからなぁ。こんな良い男が近くに居んのに。」

「はぁ?…頼むって遥のことだったの?」

「つーか…色々?」

「ナイでしょ〜…いやいやいや…えー…」

「ま、つきあってる彼女と末永く、お幸せに、ね!」
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