お家に帰ろう。
その間に電車に行かれてしまい、ホームをとぼとぼと歩く哲司は、真ん中辺りで足を止め、次の電車を待っていた。
反対側のホームに電車が入るとアナウンスが流れ、
しばらくして入って来た電車を、漠然と見送った。
その時、
改札に向かう、それほど多くもない人混みの中に…明を見つけた。
「さや…(明?)」
一瞬、目を疑う哲司だったが、
どう考えても、
間違いなくアレは明だ。
恋い焦がれ、幻覚を見たワケではない。
兄の家へ行くことも、もちろんあるだろう。
ただ、引っ掛かっていることは、
将人は、心配かけたくないから、家族への報告はしないし、するなと、
哲司にも口止めをしていたはず。
何も知らずに、偶然、将人の家に行くところだとしたら…
(止めた方が良いのかな?彼女だか友達だかが来るって言ってたしなぁ。)
しかし、
(明にだけ言ったのかな?それで今から行くところだったりして?…あ、だったら別に、俺に隠さなくてもいいか…?)
そうこうしているうちに電車が入って来て、
(待てよ。マサくんのところに来たのが、本当に友達だったのかどうか、あとで明に聞けるってことじゃん!どっちみち、喧嘩がバレるのも時間の問題だな。そしたら遥、また発狂すんだろうなぁ…)
色々と考えながら、
気が付かなかったことにして電車に乗り込むの哲司だった。
反対側のホームに電車が入るとアナウンスが流れ、
しばらくして入って来た電車を、漠然と見送った。
その時、
改札に向かう、それほど多くもない人混みの中に…明を見つけた。
「さや…(明?)」
一瞬、目を疑う哲司だったが、
どう考えても、
間違いなくアレは明だ。
恋い焦がれ、幻覚を見たワケではない。
兄の家へ行くことも、もちろんあるだろう。
ただ、引っ掛かっていることは、
将人は、心配かけたくないから、家族への報告はしないし、するなと、
哲司にも口止めをしていたはず。
何も知らずに、偶然、将人の家に行くところだとしたら…
(止めた方が良いのかな?彼女だか友達だかが来るって言ってたしなぁ。)
しかし、
(明にだけ言ったのかな?それで今から行くところだったりして?…あ、だったら別に、俺に隠さなくてもいいか…?)
そうこうしているうちに電車が入って来て、
(待てよ。マサくんのところに来たのが、本当に友達だったのかどうか、あとで明に聞けるってことじゃん!どっちみち、喧嘩がバレるのも時間の問題だな。そしたら遥、また発狂すんだろうなぁ…)
色々と考えながら、
気が付かなかったことにして電車に乗り込むの哲司だった。