お家に帰ろう。
「どこが解らないって?」

すると明は、パソコンを指先し言った。

「これ、どーゆー意味?」


それは自分が送ったメールで…
とりあえずカフェオレを渡して、頭をかきながら

「そのまんま。」

と、言葉を濁す。


「言ってることが違うじゃん。」

「…」

「いつか、俺以外に好きな人ができるからって…そう言ってたくせに。」

「そーなんだけど…カテキョのヤツの話聞いて、ちょっと心配になった。」

「ふふ、あたしは大丈夫だよ。」

「良い奴そーに見えても、内心、何考えてるか分からねーからなぁ、高校生男子なんて。」

「ま、だいたい一つのことだろうけどね。」

「!なんだよおまえ、分かったようなことを…」

「高校生じゃなくたって、テツとか見てれば分かるよ。」

「テツなんか、まだ可愛いもんだよ。」

「そのテツと同じとこ行こうかと思ってたけど。受ける子も多いいし。」

「公立か…」

「でも、心配なら女子校でも良いよ。」

「…ごめん。忘れてくれ。」


将人はそのメールを削除した。


「いーの?」

「おまえなら変なのに引っ掛からないだろ。」

「わかんないよぉ。」

「頼むから、そーゆーこと言うなよなぁ。(本当なら、なんかしらの方法で、気持ちを繋ぎ止めておきたいくらいなんだぞ。)」

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