お家に帰ろう。
9・上條家の軌跡
上條家の構成は…………
父、敏男。職業、医者。
母、弥生。パート勤務。
長男、将人。
生まれてすぐ、母親が他界。
昔の将軍のように、産みの親に育てられなくても、立派な大人に成るようにと、その母が名付けた名前。
無事、大学卒業。
そして、就職先も決定。
長女、遥。
唯一、敏男と弥生の子供。
身籠った遥が、弥生の運命と敏男の人生を変えたのだとして、この幸せが永遠に続くようにと名付けられた。
彼氏である哲司との、今の幸せが、遥か彼方の未来まで続くようにと願う。
次女の末っ子として育てられた、明。
弥生の妹と、若き日に結ばれなかった人物との間にできた子供。
出生は不幸でも、明るく育つようにと命名され、姉夫婦に預けられる。
この春、高校卒業。
いつか、父親の役にたてればと、(父親が開業医になればの話だが…)医療事務の資格取得のための勉強中。
なぜならば、
上條家長男の嫁になるのだから!
そう、明と将人は、ついに、
婚姻届けを提出!
晴れて二人は夫婦となった。
「さて!」
「さて!じゃあ、行きますか?」
「行きますか!あの家に!」
「うん!帰ろ!あたし達の、あの…………お家に帰ろう!」
――――――〈完〉――――――
父、敏男。職業、医者。
母、弥生。パート勤務。
長男、将人。
生まれてすぐ、母親が他界。
昔の将軍のように、産みの親に育てられなくても、立派な大人に成るようにと、その母が名付けた名前。
無事、大学卒業。
そして、就職先も決定。
長女、遥。
唯一、敏男と弥生の子供。
身籠った遥が、弥生の運命と敏男の人生を変えたのだとして、この幸せが永遠に続くようにと名付けられた。
彼氏である哲司との、今の幸せが、遥か彼方の未来まで続くようにと願う。
次女の末っ子として育てられた、明。
弥生の妹と、若き日に結ばれなかった人物との間にできた子供。
出生は不幸でも、明るく育つようにと命名され、姉夫婦に預けられる。
この春、高校卒業。
いつか、父親の役にたてればと、(父親が開業医になればの話だが…)医療事務の資格取得のための勉強中。
なぜならば、
上條家長男の嫁になるのだから!
そう、明と将人は、ついに、
婚姻届けを提出!
晴れて二人は夫婦となった。
「さて!」
「さて!じゃあ、行きますか?」
「行きますか!あの家に!」
「うん!帰ろ!あたし達の、あの…………お家に帰ろう!」
――――――〈完〉――――――