お家に帰ろう。
「アイツの写メ見て、俺が頼んだんだ…今日の合コン。」


哲司のデカ声と皆の笑いに紛れ、明は思いもよらないところで告白されていた。


それは生まれて初めての経験で…

「あれ?困ってる?」

「ん、あー。ごめんなさい。」

「…やっぱり。」

「あ、違うの!!」


その瞬間、当然、一斉に皆が明を見た。

すると

「なんでもないよ。」

と、すかさず市川が皆に向かって切り出し、


「なにそこ〜!?もしかして明、市川くん囲み入ってる?」

「まだ早いよ、そこ!」


そんな攻撃にも、

「今、色々聞き出してるとこだから!ちょっと、も〜!こっちのことはイーから!ほら!」と、

注目を手で払う仕草をしてみせていた。


(誰が喋るの苦手だぁ?)

明が心でつぶやいた時、


「珍しい!イッチーが積極的だよぉ!」

そんな哲司の一言から、

「そーなの?マジで市川くん明なわけ?」

「幹事が一抜けはナイでしょ〜!」

「まあまあ、こっちの幹事は残ってるじゃーん!」

「幹事の元気良すぎ〜、この合コン〜。」

「なんだこれ。」

「いーじゃん!楽しくやろうヨ!」

「そ〜だけどさぁ〜。」

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