真夏のオリオン
あおいが飲み終わると
完全に酔っていた
「なほ~!」
とフラフラにこにこしながら
こっちに向かって来る
「やー!きゃははは!あおい絶対酔ってる~」
私のテンションも上がってきて
笑いながら大声を上げながら
二人で歩いていた
でもあおいは酔って
歩き方はフラフラだし
知らない人にはちょっかい出すし
散々だった
本当は海いって解散する予定だったけど
このままあおいが一人で電車に乗るわけにもいかないだろうから
近くのスーパーのダイエーに二人でいった
「このあとど~する~」
なんでこんな酔ってるかわかんないあおいはきゃらきゃらしながら言ってきた
「どーするって!ばかぢゃん!帰るべ~」
「やだぁ~あそぼーよーおー」
「えー!…あっ!きょうさぁあさみんち泊まっちゃおっかあ!」
「!!うん!とまる~」
「ぢゃあ電話するからまってて!」
あさみはあおいと中学がおなじ
なほはなほの従兄弟があおいたちと中学がおなじであさみを紹介してもらったことがある
私は一回遊んで一回泊まりにいったことがあるだけで
そこまで仲良しなわけではなかったけど
あさみのことはなんか好きだったし
あおいは仲良しだから大丈夫だろうと思って(酔ってるし)あさみに電話した
「あおいー!あさみ大丈夫だって!」
「きゃほーいこいこ~ぉ」
ここからふた駅のところにある
もうお金がなかった私たちはあるきながらいくことにした