運命の恋
――――――
翌日。アランは採寸の道具を持って城に訪れていた。
先日店に届けられた第二王女のドレスの依頼の手紙。
なんだかうまくはめられたような気がする…
そんな事を考えながらアランは第二王女アラーナの部屋の前にいた。
――コンコン…
「あの、ドレスの依頼を受けた仕立て屋ですが…」
暫くすると部屋の中からパタパタという足音と可愛らしい声が聞こえた。
「はぁい。今開けまぁす」
ガチャリとドアが開いて、可愛らしい女性が顔を覗かせた。
ドキン…
あまりの愛らしさにアランは頬が熱くなるのを感じた。
「あ…あの…」
「どうぞ。入ってください」