運命の恋


アランが戸惑っていると、アラーナはアランの手を掴み部屋の中に招き入れた。



アラーナに手を引かれながら、アランはアラーナの後ろ姿をじっと見つめながらロアを思い出していた。



アラーナもロアと同じく美しい金髪をしていた。



しかし、アラーナの瞳はロアとは違い青い色をしている。



ロアの瞳は吸い込まれそうなほど美しい金色だった。



そんな事を考えていると、突然アラーナがくるりとアランの方に振り返った。



「初めまして。アラステアの第二王女アラーナです」



そう言うとアラーナはドレスの裾を摘んでお辞儀をした。



「初めまして。アランと申します」



慌ててアランも名前を名乗ると深々とお辞儀をした。
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