運命の恋
ロアの1歳の誕生日。
城で宴が催され、多くの客が城へ訪れ姫君の誕生日を祝った。
その中に、怪しい老婆の姿があった。
老婆は大勢の人間に囲まれて嬉しそうに笑うロアにゆっくりと近づくと、突然広間中に響きわたる大声で話し始めた。
「この姫君は予言の姫じゃッ!この姫君に未来はないッ!」
老婆の言葉で静まり返った広間に、ロアの泣き声だけが響いた…
突然の老婆の言葉に、側にいたフェリシアは驚きを隠せなかったがすぐさまロアを抱き上げると胸にきつく抱きしめた。
「何と愚かな事を…その者を捕らえるのだッ!」
アルヴィンはすぐさま兵に命じて老婆を地下牢へと閉じ込めた。