運命の恋


ロアが自分に下された老婆の予言の事を知ったと聞いたアルヴィンは、老婆を塔へ幽閉した事を心の底から後悔した。



表向きは予言の事を気にしない素振りを見せていたアルヴィンも、心の中では老婆の言葉が気になっていた。



そのため、地下牢に閉じ込めた老婆を処刑はせず塔のてっぺんに幽閉していたのだった。



ロアの予言の事を知る人物はごくわずかしかおらず、城の人間でも第一王女であるロアの姿を見たことがある者はほとんどいない。



現在は第二王女であるアラーナが王女として宴に出席しているが、アラーナでさえロアが部屋にこもっている理由を知らないのだ。



アルヴィンとフェリシアはあらゆる方法でロアの予言を調べようとしたが結局何もわからず、ロアは一年後、20歳の誕生日を迎えようとしていた…
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