優しいあのヒト〜隣のイケメンくん〜
*1*
アルバイト
父親の栄転で両親がニューヨークへ行って3ヶ月が過ぎた。
私はすっかり同じ境遇の幼なじみ4兄弟との生活に馴染んでいた。
「莉子ちゃんバイト探してるの?」
バイトの情報誌を何冊も持って帰宅した私に修ちゃんが尋ねる。
「うん…再来月お母さんのお誕生日だからお金貯めようかと思って」
「エライね」
いつもの修ちゃんの優しい笑顔。
見ると安心する。
「無理言って日本に残らせてもらったしね」
私はすっかり同じ境遇の幼なじみ4兄弟との生活に馴染んでいた。
「莉子ちゃんバイト探してるの?」
バイトの情報誌を何冊も持って帰宅した私に修ちゃんが尋ねる。
「うん…再来月お母さんのお誕生日だからお金貯めようかと思って」
「エライね」
いつもの修ちゃんの優しい笑顔。
見ると安心する。
「無理言って日本に残らせてもらったしね」
< 1 / 146 >