いぢわるなアナタ〜隣のイケメンくん〜
*1*

子供扱い

父親の栄転で両親がニューヨークへ行って3ヶ月が過ぎた。


私はすっかり同じ境遇の幼なじみ4兄弟との生活に馴染んでいた。




「玲ちゃん、そろそろ起きないと遅刻しちゃうよ」


今日は私が寝起きの悪い玲ちゃんを起こす係だった。

「………」


前に寝ぼけた玲ちゃんに抱きつかれてから、ベッドからは離れた所で声をかけるようになった。


昨日飲んで帰ってきたこの家の長男は、起きる気配が全くなかった。
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