いぢわるなアナタ〜隣のイケメンくん〜
「俺今日はもう6限まで授業ないからこのまま送ってくから早退しろ」


「いいの?」


「あぁ」


玲ちゃんが私のおでこからやっと手を離す。


「ありがとう」


「おい、いい加減に起きろ」

続いて玲ちゃんはまだ寝ている健三を教科書で叩いた。


「……?」


「俺一回莉子送って帰るからオマエこいつの鞄とか持ってこい」


「……わかった」


寝起きでぼーっとしながらも状況を把握した健三が立ち上がって保健室をでていった。
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