いぢわるなアナタ〜隣のイケメンくん〜
「じゃあ自習にするから何かあったら社会科研究室に来て」


予定通り5、6限目の授業は自習となった。


「先生、日本史のプリント復習するのにもらいたいのですが…」


クラスの真面目くんが挙手した。


「私も無くしたプリント欲しい」


「あっ、オレもー」


「お前らなー」


次々に上がる手に玲ちゃんが呆れた声を出し、肩を落とす。


「無くさずファイルにとじれるように、わざわざプリントに穴空けてやってるだろ?」


玲ちゃんの工夫と努力も虚しく手は上がる一方だった。
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