彼岸花の咲く頃に
「他者の縄張りに踏み込んできて、好き勝手やった者が、言うに事欠いてふざけるな、じゃと?」

右手を高々と掲げる姫羅木さん。

その手に、何とも形容し難い色の炎が発生する。

真紅、紫、深緑、黄金。

様々な色が入り混じった、複雑な色彩の炎。

「寝ぼけるのも大概にせよ、悪狐。この冬城の稲荷の名において、この姫羅木曜子がお主に神罰を与える!」

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