彼岸花の咲く頃に
ここはわらわの縄張りじゃ
翌日。

昨日とは打って変わって晴天。

気持ちよくなるような天気の中、俺はいつものようにスーパーで働いている。

昨日の雨のせいで、近くを流れる川は増水している。

普段は足首程度の深さなのだけれど、今日は頭まで沈んでしまうのではないか。

それ程の水量だった。

「昨日は一日よぅ降ったのぅ」

そんな言葉を吐きながら、姫羅木さんがしゃなりしゃなりとスーパーに来店したのは、昼下がりの事だった。

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