彼岸花の咲く頃に
「はぁ?」

姫羅木さんの言葉。

その台詞に一番に反応したのは悪狐だった。

「懲らしめるって、誰が誰を?」

「決まっておろう」

姫羅木さんは向き直る。

「千春に怪我を負わせおって。少しキツイ仕置きをせねばならんのぅ」

「あははははははははははっ!!」

悪狐は腹を抱えて笑う。

目尻に涙まで浮かべて。

こんな可笑しい事はないと言わんばかりに。

笑う、笑う、笑う。

そして。

「死になっ!!」

九尾のうちの四本を放った!

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