勉強会:いちご塾・課題作品集
十一月度課題『恐怖を感じる作品』
「たのしい」
肩を震わせて息を荒くした少女が小さくつぶやいた。
飼育小屋の中には真白いウサギが5羽。
その内、紅に染まるモノが2羽程あった。
「いけないのはオマエ達なんだからね」
汗を拭う少女の腕には、色を滴らせたヒカルモノが握られている。
夜はもう過ぎ、空が目覚めはじめていた。
「オマエ達がいるからッ!!」
逃げ惑うその小さなモノ達を捕らえ、確実に1羽、また1羽と紅に染めあげる。
表情を変えず、ただ、ただ、腕を振り降ろす。
スカートにひらり、紅の色が舞った。
「あっ! ……ママに怒られるじゃない!!」
怒りを込めて、最後の1羽に腕を振り降ろす。
何度も……何度も……
動くモノがなくなり、地べたがまだらな紅に染め抜かれ、ようやく少女は手を止めた。
息を切らせ、嬉しそうに満面の笑みを浮かべる……
「ふふっ♪ これでペット買ってくれるよね、ママ」
肩を震わせて息を荒くした少女が小さくつぶやいた。
飼育小屋の中には真白いウサギが5羽。
その内、紅に染まるモノが2羽程あった。
「いけないのはオマエ達なんだからね」
汗を拭う少女の腕には、色を滴らせたヒカルモノが握られている。
夜はもう過ぎ、空が目覚めはじめていた。
「オマエ達がいるからッ!!」
逃げ惑うその小さなモノ達を捕らえ、確実に1羽、また1羽と紅に染めあげる。
表情を変えず、ただ、ただ、腕を振り降ろす。
スカートにひらり、紅の色が舞った。
「あっ! ……ママに怒られるじゃない!!」
怒りを込めて、最後の1羽に腕を振り降ろす。
何度も……何度も……
動くモノがなくなり、地べたがまだらな紅に染め抜かれ、ようやく少女は手を止めた。
息を切らせ、嬉しそうに満面の笑みを浮かべる……
「ふふっ♪ これでペット買ってくれるよね、ママ」