夢の観覧車
「すいません。ちょっと電話みたいなので」 

「あっ大丈夫ですか?どうぞ」 

携帯を後ろのポケットから取り出すと  

母さんからだった。 

「淳平。大変なのよ。ちょっと家に来られる?」

「どうしたの?」

「パパがこの前、定期検診を受けたの淳平も知ってるだろう?」 

「うん。父さんから一応聞いてる。それで?」

「何でも、腎臓に影がある。切ってみないと何かはわからないと言われたみたいなんだよ。ねっ淳平どうしたらいい?」 

< 13 / 68 >

この作品をシェア

pagetop