夢の観覧車

がむしゃらに夢へ

毎日。授業が終わると直ぐに淳平は父の待つ病室へ

綾瀬さんも大ファンの父を気に掛けてくれているのか良く顔を出してくれているみたいだった。　　


｢父さん。また、明日。授業が終わったら顔出すね｣と病室を出た　淳平の後ろから　｢曲さん。｣と声をかけられた。　

｢綾瀬さん。父がいつもお世話になってます。｣　

｢淳平君だっけ？もう帰るの？｣　

｢そうですよ。｣

｢広さん。あっごめんなさい。いつも広尾さんの事は広さんって読んでるから｣　
｢本当。広尾さんのおかげで人生が変わったんだよね｣と話す典子を見てなんだか素敵な人だと淳平は感じた。