守って
恐怖
おせぇな〜…。
何やってんだかな。
「大変だッ!!お前の彼女がどっかに連れてかれた…!」
「はぁ!?」
「今、向こうに行ったら彼女の声が聞こえて…」
「どこに行った!?」
「分かんないけど…たぶん湊第二倉庫…」
――――俺としたことが…何やってんだよッッ!
俺の体は勝手に動いていた。走って走って走って…。幸いにも、湊第二倉庫からは走って10分の所にあった。
「留衣さん!」
留衣さんは階段のところで両手両足を縛られ、口はガムテープで塞がれていた。
「遅いよ、か〜なた」