最後の大好きな人





わたしはあなたが歩きだすのを、ずっと見守ってた。







冷たくなったわたしの手を握って、







『もうおまえ以外誰も好きになんかならない』







って、号泣してくれたあなた。







あの時わたし、嬉しかったんだ。







ずっと、わたしの彼でいてくれるって。








…ほんと、嫌なオンナだよね。






でも、わかったんだ。








抜け殻のようなあなたを見て、







このままじゃいけないって。
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