違いすぎるふたり☆
「それは…ないよ。きっと」





「なんでそう言いきれるの?」





「だって…あたし城山のことなんて全然知らないし、むしろ嫌いだったもん」





そう。あたしは嫌いだったの。





え…でも、“嫌い”じゃなくて“嫌いだった”に変わってる…





もしかして本当に、瑠奈の言う通り…





あたしは城山が、好きなのかもしれない。





「でも……そうなの、かな?」





「沙季がそう思うなら、そうだと思うよ♪」





「ありがとう、瑠奈」





「あたしは何もしてないよ」





「ううん、話聞いてくれて嬉しかった」





ホントに、嬉しかった。





きっとあたし1人じゃ、この気持ちに気づけなかった。





「ありがとうね」





「いいって♪」





あたしは改めて、瑠奈の友達でよかったと思った。







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