消えたい

真っ赤な陽が差し込み
風に吹かれて揺れるブランコが切なかった

でも、私は笑って
誰かに大きく手を振った

その子は夕陽を背に
私に向かって叫んだんだ
『ばいばい』って


それは、とても暖かくて
明るい記憶



ピピッピピッ

目覚ましの音で目が覚めた

床で眠ったせいか
体中が痛い
 
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