消えたい

世の中は厳しい

イジメられる事はもちろん辛かったけれど、
気を使われる事の方が
何倍も
何十倍も

辛かった
苦しかった


誰も信じられない
誰も信じてはいけない

だから私は瞼を閉じた

張り詰めた緊張の中
私は呼吸を繰り返し、手探りで前に行こうとしていた

本当は前になど進んでなくて
同じ所をぐるぐると
馬鹿みたいに回っていただけなのに
 
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