丸腰デパート・イケメン保安課
紹介してくれるのはいいけど、逆立ちダッシュで来ないで!!怖っ!

「相変わらずやんちゃでございますね、坊ちゃま」
「ははは!人間そうそう変われるかぁ!」
返答の言葉くらい考えて言えよ!

床に足を着いた主任は、ミッチーの肩を抱く。

「戦争中!俺の子守をしてくれていたミッチーだ!」
「嘘つくな!!ちゃんと本名で紹介しろ!!」

ミッチーって明らかに主任が勝手に付けたあだ名だろうが!

「ほほほ…変わらない坊ちゃま、ミッチーは嬉しゅうございます」
自分からミッチーって言ってるけど…それでいいの?

仕方ない…。

私はオフィスのみんな(主任以外)へと声をかけた。

「すいません!誰か主任の代わりにミッチーさんを紹介して下さい!」
「綾美?!なぜ?!」
「主任の説明待ってたら、いつまでたってもわからないままですからねっ!」

疑問だけが深まるばかりだ!


「では、僕が」
家紋さんが手を挙げた。
ミッチーさんと私の間に立ち、軽く眼鏡を直す。

「こちらの御老人は…」
はい。
「ミッチーです」
「…さっぱりわかりませんねぇ!!」
誰かまともに話せる人はいないのかよ!!

会話が全てツッコミで終わっちゃうんだよねぇ!!
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