丸腰デパート・イケメン保安課
「ご紹介に預かりましたミッチーでございます」
「おじぃさんも合わせなくていいから!ねっ?!」
余計に収集つかなくなる!

「ミッチー、自己紹介をお願いします」
「かしこまりました、司様」

そっか…最初から自己紹介をしてもらえば良かった。
早い展開に流されて浮かばなかったよ…。


ミッチーは、シルクハットを取ると胸の前に抱えた。
そして綺麗なお辞儀…。

「御手洗清三郎(みたらいせいざぶろう)と申します。七年前まで東家に仕えておりました。主に笙坊ちゃまのお世話を」

ああ…成る程!御手洗だからミッチーね!


しかしすごいなぁ…お世話する人がいるなんて、さすが東グループだよ。

あ…そうか!

さっき御手洗さんが誰かを連想するって感じたの…御手洗さんって主任と少し似てるんだ!!
特にマイペースで訳わかんない所が!

伊達に世話してた訳じゃないんだ…似た者同士だ…品がある分、御手洗さんはそう見えないけど…噛み合わない会話の意味不明なトコとか…似てる。

わっ!じゃあ、主任が二人って事?!

危機じゃん!私!


「どうしたんだ?ミッチー。イギリスの息子の所に居るんだろう?」

イギリス?ああ…納得。
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