丸腰デパート・イケメン保安課

更科刑事

残暑も緩やかになった9月下旬。


そろそろ秋物の服を着て出勤しようかなと、思考するこの頃。

保安課は、本日もみんな絶好調!

…疲れるくらいに。


「綾美〜!ドラえもんのスリーサイズを知っているか?」
「知らないよ!」

今日も主任は、訳のわからない話題を持ち出してくる。
しかも今日のトレーニングはフラフープかよ?!

「みんなぁ〜!今朝のお茶菓子は揚げまんじゅうと八ツ橋とどちらがい……っがはっ!!」
「貢さんっ?!」

貢さんが激しく飛び、派手に壁に叩き付けられた!!主任のフラフープにあたって!

床に倒れた貢さんは、腰をさすりながら立ち上がる。大丈夫なの?!

「主任〜!もっとリズミカルに回してくれないと跳べないし」

跳ぶつもりだったの?!

主任はフラフープを止め、拳で自分の額をこついて笑った。
「ごめーん!貢、リズミカル、リズミカルだな!」
「何がごめーん、だよ!謝罪が軽すぎる!それにリズミカルの問題違うし!」

ここでフラフープやる事自体が問題なんだよ!!

「何でフラフープなのよ」
ブツブツ言いながら自分のデスクについた私。

隣では家紋さんが、本のページをめくりながら静かに笑う。
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