丸腰デパート・イケメン保安課

保安課の人々(+一匹)

「お早うございます〜」

出勤二日目、私は昨日の疲れが抜けていなかった。

それもそのはず…。


ほぼ一日、東主任のボケに突っ込み入れてたんだからねっ!



ため息と共に机に座る。
それを見た家紋さんは、読んでいる本から視線を私に向けて微笑した。


「まぁ、慣れるまでは大変でしょうが、頑張って下さいね」

家紋さん…やっぱり素敵だなぁ。
この儚げな笑顔がまたいいんだよねっ!

それに、眼鏡を指で押し上げる仕草とか…クールでかっこいい!
歳を聞いたら、28歳。
納得!大人の男性って感じだもん!



「桜田さん、コーヒーでいいかな?」

給湯室から声をかけてきたのは、貢(みつぐ)・タイマンさん。
ジャニーズ系美少年。

実は、父親がアメリカ人のハーフなんだって。
どうりで日本人離れした顔だと思ったんだ。

貢さんはおっとりとしていて、顔もかわいいから和み系美少年。
って言っても、歳は26歳なんだって。

マジで見えない…18歳でも通じるよ?



「お茶ですか?貢さん、私がやりますよ!」
慌てて立ち上がる。



「いいのいいの!桜田ちゃんは座ってなって。お茶汲みは貢の趣味だからさ」
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