丸腰デパート・イケメン保安課
ならばせめて、犯人を捕らえて安心だけでも与えてやりたい。
「大丈夫!香奈ちゃんは怪我を治す事だけ考えてればいいんだ!犯人は俺と更科さんが捕まえる!」
「…ありがとうございます」
涙目の香奈は、ほっとした笑顔を見せた。
捜査開始から十日目。
二人の地道な捜査が効いたのか、似顔絵の人物を特定できた。
特定されたのは、黒岩一紀、19歳の少年。
一紀は、予備校に通う浪人生。
自宅は、事件現場から5キロ程の距離だ。
「黒岩…政治家の黒岩氏の息子らしいな?」
「関係ないですねっ!知るかって感じです!」
そう言うと思ったと、更科は笑った。
「とりあえず、任意同行だな」
「はい!」
黒岩宅は、推定でも数億はするのだろう豪邸であった。
車庫にはベンツ。
「何だこれ?すげぇ家だなぁ…政治家っちゃ儲かるのか?」
「でも、俺んちの実家よりは小さいですよ」
「はぁ?じゃあ東グルーブ会長宅は城なのか?」
インターホンを押し、出て来た母親に息子の任意同行を求めた。
「…警察?」
母親は、嫌悪感をあからさまに見せた。
「警察に用はありません。任意なのでしょう?では、お引き取り下さい」
任意同行は拒絶された。
「大丈夫!香奈ちゃんは怪我を治す事だけ考えてればいいんだ!犯人は俺と更科さんが捕まえる!」
「…ありがとうございます」
涙目の香奈は、ほっとした笑顔を見せた。
捜査開始から十日目。
二人の地道な捜査が効いたのか、似顔絵の人物を特定できた。
特定されたのは、黒岩一紀、19歳の少年。
一紀は、予備校に通う浪人生。
自宅は、事件現場から5キロ程の距離だ。
「黒岩…政治家の黒岩氏の息子らしいな?」
「関係ないですねっ!知るかって感じです!」
そう言うと思ったと、更科は笑った。
「とりあえず、任意同行だな」
「はい!」
黒岩宅は、推定でも数億はするのだろう豪邸であった。
車庫にはベンツ。
「何だこれ?すげぇ家だなぁ…政治家っちゃ儲かるのか?」
「でも、俺んちの実家よりは小さいですよ」
「はぁ?じゃあ東グルーブ会長宅は城なのか?」
インターホンを押し、出て来た母親に息子の任意同行を求めた。
「…警察?」
母親は、嫌悪感をあからさまに見せた。
「警察に用はありません。任意なのでしょう?では、お引き取り下さい」
任意同行は拒絶された。