丸腰デパート・イケメン保安課
小脇に何か抱え…って?!

何でマグロの頭を持って帰って来るのよ!!
何するつもり?!

不可解だ!!
訳わかんなすぎる!

アレ?

でも、主任に会いに来た…更科さんはいないみたいだけど。


「主任」
「何カナ?綾美シャン」
「…マグロの頭で腹話術のリクエストはしてないです」
「嘘つけ!心が叫んでる!」
「むしろあなたに叫びたいよっ!…じゃなくて!一緒に居た人はどうしたんですか?」

質問に主任は唸り、マグロを抱え直した。

「山口さんちのツトムくんの事か」
「知らないしっ!山口さんちもツトムくんも!」
「この頃少し変なんだ、あ〜と〜で!のリピートなんだ。綾美はこんな奴どうよ?」

どうよ?とか言われてもねぇ!!
知らねぇよ!

「聞いてない話を強引にすすめるな!質問するな!」
マジでどうでもいいから!
「更科さん、でしたよね?お帰りになったんですか?」

更科さんという名前に、主任は瞳を伏せた。
伏せつつ…マグロの口に拳を出し入れして遊んでる?

「更科さんは帰った。今夜は飲む約束をした」
帰ったんだ?

「飲みに行く約束なんですか」
「命日だからな!命日には会う約束をしている」
「…誰の命日なんですか?」
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