丸腰デパート・イケメン保安課
「無いのか…綾美の場合、イノセントか挫折愛があてはまると思うんだが」

面識がない相手と失恋相手ってやつ?

「まぁ、捜査は基本が肝心だ!綾美、付き合った男と告られた男の実名を全て上げろ」
「全て?!」

全部吐かなきゃならないの?!

主任はすでに、ノートとペンを持ってスタンバイしてる…。

言うしかないの?

「え―…と…じゃあ…」
「ちょっと待って下さい」

言いかけた私を家紋さんが止めた…何?

主任を見つめる家紋さん。

「笙…個人的な事に走るな」

個人的な事?

「そんなノートを出して、一体何をするつもりだ?」
「事情聴取だ!」
「違うだろう?お前が桜田さんを好きなのはわかる、だがそれは違う」

何?一体何なんですか?

「事情聴取なら…笙がそのノートを出す理由がない」

ノート?

「笙…それはDEATH NOTEだろう」
DEATH NOTE?!

ちょっと待て!!

じゃあ主任は、私と関係があった男の名前をDEATH NOTEに書くつもりだったのかぁ!!

しかも主任のDEATH NOTE…キティちゃんだ!
手書きで、しかも平仮名で………ですのぉと!!

「絶っ対!!言わない!名前!!」

教えてやるもんか!
あんたが犯罪者だ!
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