丸腰デパート・イケメン保安課
主任は悔しそうに舌打ちしてるし!

「司!公務執行妨害だぞ?!」
「個人的な事は公務ではないだろう」
さらりと主任をかわし、お茶をすする家紋さん。

そうだ!個人的な事は違うからね!
いくらストーカー捜査でもさぁ………。

………ん?

ストーカー?

「って言うか、今気付いたんですけど…昨夜の件はストーカーと決まってないですよね?」


ただ単に一人歩きだったから、たまたま狙われただけかもしれないよ?
その方が有り得る事件じゃないの?

長々とストーカーについて語ってもらって、申し訳ないけど…。

「違う!!これはストーカー事件だ!」

主任?!なぜ言い切る!!

「何でストーカーだって断言するの?」
元・刑事だよね?
固定観念に捕われるのはどうかと思うけど。

「確信があるからストーカーだと言っている!」
偉そうな主任。
「その確信とは?」
「勘だっ!!」

っ…勘?!
1番怪しいじゃないの!!

「あてにならないよね?!」

しかも主任の勘だろっ?!

「つべこべ言うな!ストーカーと言ったらストーカーなんだ!それ以外は無い!」

押し強っ!
何て思い込みの強い捜査なんだ!


早くも捜査行き詰まり!
< 242 / 382 >

この作品をシェア

pagetop