丸腰デパート・イケメン保安課
何も言わなくても先に行動してくれるって言うか…。

たまに必要以上の事もしてくれるけど、私は保安課のみんなのこういう所が好きなんだ。

「でも、ホントにすいません。クリスマスイヴに引越しなんて…」
イケメンのみんなだもん。予定もあるに決まってるよね?

「そんっなぁ〜!遠慮しないでよ〜」
私の言葉に、貢さんは笑いながら手を上下に振った。
いつもながら何かおばさんくさい。
「別にいいよな?ちょうどいいしさ」
栗田さんも同意。

ってか…ちょうどいいとは?

まさか…また何かイベントがあるの?

聞くの怖いな!でも…。

「…ちょうどいいとはどんな意味を含むのでしょうか?」
「イヴはね、毎年みんな予定入れないんだ。保安課恒例行事の日だから」

やっぱりっ?!
きたぁ――!保安課オンリー行事っ!

「…何の行事ですか?」

一体イヴに何をおっぱじめようっての?

「何って決まってんじゃん」
だから何?!

旅行とか運動会はたくさんだから!
ご馳走様ですから!
消化不良起こしますのでいりません!

聞く前から心臓バクバクの私…。

「何だ?何の話だ?綾美が消化不良とか考えてるが」
「っ主任!!」
心読んだっ?!
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