丸腰デパート・イケメン保安課
「紹介しよう!綾美。うちの課を総括する敏腕課長だ!」
「阿保かあぁ―――!!」
課長って人間だろ?!普通は人間だろ?!
総括って―…あんたら猫に従ってんのか!!
人としてのプライドはどこへ飛ばしたあ!!
「何を考えてんですかっ!何で猫が課長っ!?」
「馬鹿にするなぁ!三毛猫の牡は貴重種なんだぞ!」
「関係あるかっ!じゃあ何?!血統書付きですかぁ?課長って血統書がっ」
「クソッ!敏腕課長に向かって何て口の聞き方だっ!給料査定に響いても知らんぞ!」
「猫に査定されてたまるか!大体どこが敏腕なんですか!」
「黄金の右だっ!!」
主任は、抱いている敏腕課長の右前足を持ち上げた。
「見ろ!敏腕課長の敏腕たる所以は、この足だ!」
足?
「足が何ですか?」
「この足の裏のシワに刻まれたスタンプインクのシミを!これは課長が、毎日書類に懸命に判を押し、仕事の鬼と化している証だ!」
はああ?!
思わずため息…。
「……馬鹿」
「何だとぉぉう?」
「判って肉球かよっ!仕事の鬼って?!刺身の切れ端貰いに行くんでしょ?!大体ねっ、それは前足なの!敏腕の腕は足って漢字じゃないの!それを猫に使うなら敏足なの!」
「阿保かあぁ―――!!」
課長って人間だろ?!普通は人間だろ?!
総括って―…あんたら猫に従ってんのか!!
人としてのプライドはどこへ飛ばしたあ!!
「何を考えてんですかっ!何で猫が課長っ!?」
「馬鹿にするなぁ!三毛猫の牡は貴重種なんだぞ!」
「関係あるかっ!じゃあ何?!血統書付きですかぁ?課長って血統書がっ」
「クソッ!敏腕課長に向かって何て口の聞き方だっ!給料査定に響いても知らんぞ!」
「猫に査定されてたまるか!大体どこが敏腕なんですか!」
「黄金の右だっ!!」
主任は、抱いている敏腕課長の右前足を持ち上げた。
「見ろ!敏腕課長の敏腕たる所以は、この足だ!」
足?
「足が何ですか?」
「この足の裏のシワに刻まれたスタンプインクのシミを!これは課長が、毎日書類に懸命に判を押し、仕事の鬼と化している証だ!」
はああ?!
思わずため息…。
「……馬鹿」
「何だとぉぉう?」
「判って肉球かよっ!仕事の鬼って?!刺身の切れ端貰いに行くんでしょ?!大体ねっ、それは前足なの!敏腕の腕は足って漢字じゃないの!それを猫に使うなら敏足なの!」